ガンコナー - 花と森と風の妖精図鑑

ガンコナー

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妖精図鑑 ガンコナー

ガンコナー(Ganconer)
口説き妖精

アイルランドのゲール語ではギャン・カナッハ「愛を語るもの」の意味。人気のない谷間に出没し、粘土製のパイプ(ドゥディーン)をくゆらし、田舎娘に言い寄る。

パイプをくわえた純な男姿で、娘に言い寄り、口説いてその気にさせたあと姿を消す。残された娘はその後恋わずらいで死ぬという。
ガンコナーのことをよんだ「口説き妖精」という詩の冒頭には次のように書かれている。
「わたしはある日の夕方、谷間で口説き妖精に出会った。
  彼は、わたしたち仲間の若者の誰よりもハンサムだった。
  その目はリンボクの実よりも黒く、その声はクールナガルの彼方で
  ケヴィン老が吹き鳴らす笛よりはるかに甘美だった。(後略)」
(エスナ・カーベリーの詩篇より)

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